vol.6 株式会社PEK 北上事業所

最先端工場に不可欠なライフラインを支えるジャパンマテリアルグループの一員として2019年4月に北上事業所を設立。半導体工場に欠かせない超純水設備や工場からの排水処理設備の維持管理、オペレーション業務、保守メンテナンスなど水処理プラントオペレーションのすべてに対応する技術者集団です。
https://pek.jp
所在地:岩手県北上市北工業団地5番29号
「適材適所」でみつけたやりがい
— 女性も活躍できるメンテナンス業務 —
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きくち あ き
菊池 明希さん(42)
勤続3年/水処理プラント内
作業(メンテナンス)
—株式会社PEKで働きたいと思った理由は何ですか。
以前は他の会社でライン作業の仕事をしていたのですが、転職を考えていたとき求人情報で目にした「水処理プラント」という言葉が珍しくて、「どんな仕事をするんだろう?」という素朴な興味もあって応募しました。私が担当しているのは半導体工場に欠かせない超純水設備などのメンテナンスを行う仕事ですが、工業系の学校で学んだ経験もなかったので、そんな私にできる仕事なのか最初はすごく不安でした。いろいろな作業をやらせてもらうなかで、現在は私に向いている作業を任せていただいているので、一生懸命取り組んでいるうちに仕事も面白くなって、やりがいが生まれています。
—メンテナンスの仕事は力仕事も多く男性中心のイメージですが、実際はいかがですか?
確かに男性が多いですが、私が入社した3年前は私の他に2名女性がいたので、「女性にできるのか?」という不安はありませんでした。もちろん力仕事はありますし、特に私は力がないので(笑)、力仕事はできる範囲でやって、できないところは男性の方たちがサポートしてくれます。ですから、適材適所で私ができる仕事を日々がんばっていて、現在では現場で働く女性も3年前の「3人」から「6人」に増えています。そのなかには20歳の女性もいて、女性も活躍できる仕事だと思います。
—仕事をするうえで、必要な資格などありますか?
私が今持っているのは、「特定化学物質等作業主任者」や「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」などの国家資格から、日常的に職場で講習を受けて取得できる資格まで含めると12くらいです。最近も講習を受けてフォークリフトの運転ができるようになりました。今は「第二種電気工事士」の国家資格を取得しようと勉強しているところです。
上司の
ふじなが ひろし
藤永 浩さんにも
お話聞きました!

藤永部長)私たちの仕事は、半導体工場に欠かせない水処理プラントの維持管理から保守メンテナンスまで、水処理プラントオペレーションのすべてに対応するので、必要な資格も多種多様にあります。そのなかで菊池さんは水処理プラントのメンテナンスを担当しているので、その作業に絶対必要な資格を取得していただいています。こうした資格は働くスタッフの身を守るためにも必要なものなので、現場の危険性をわかったうえで安全に作業していただくためにも資格取得は大事になってきます。ただ、必要な資格はたくさんありますが、それを一度に取ることは不可能なので、費用はすべて会社負担で、ひとつひとつ段階を踏んで取得していただいています。
—菊池班長は工業系の出身ではないそうですが、資格取得は大変ではありませんか?
私はもともと美容系の専門学校出身ですが、特に問題はありません。「第二種電気工事士」の国家資格はちょっと大変ですが(笑)ひとつひとつの仕事を一生懸命にやって、資格もそうですが難しい仕事にもチャレンジしているうちにできることが増えていって、それがやりがいにもつながっていくので、仕事に興味を持って学びたいと思えれば工業系出身ではなくても、もちろん女性でも大丈夫だと思います。
—仕事をするうえで大切にしていることは?
常に焦らずに行動することです。重いモノもありますし、フォークリフトに乗ったり薬品を扱ったりもするので、安全第一でケガのないように焦らず仕事をすることを心がけています。
—会社の雰囲気はいかがですか?

仕事は仕事として大変ですが、仕事以外ではたわいのない話で笑い合ったりしていますし、明るい職場だと思います。20歳の女性も「楽しいから続けられる」と言っていました(笑) 周りのスタッフや上司ともそういう関係なので、上司にも気軽に相談もできますし、答えもすぐに返ってくるので、連携もよく取れていると思います。
藤永部長)確かに職場は明るいですね(笑) 私たちの仕事は繊細で、ひとつの失敗が半導体の工場の生産に影響を与えてしまうかもしれないというリスクが常にあります。ですから、「言いたいことも言えない」環境だと、それが原因で何かを見逃して、それが大きな綻びにつながるかもしれない。そうなるくらいなら、普段からたわいのないことでも率直に言い合える環境の方がいいと思っています。仕事は人と人でするものですから、何でも率直に言い合える関係づくりは仕事をするうえで大事だと思っています。
—女性として株式会社PEKで働く魅力はどんなところだと思いますか?
最初にも触れましたが、やっぱり適材適所で女性でもできる仕事を任せてもらえるところです。仕事をはじめる際は、不安だと思うのですが、女性も多いですし、私も含めてみんなで寄り添って常に話しかけたりしてコミュニケーションを取るようにしているので、初めての方でも働きやすい職場だと思います。

—今後の目標は?
入社して3年で班長も任せていただいていますが、まだまだわからないことがたくさんあるので、必要な資格を取得したり、現場にも設備に詳しい先輩や上司がいらっしゃるので、そういう方たちにも自分から積極的に聞きにいってスキルアップしていきたいです。そのうえで、将来は班長から主任へとステップアップしていけたらと思っています。
藤永部長)資格取得に必要な講習への参加や費用などすべて会社が負担するのはもちろんですが、この業界のことは何でも知っているという人を講師として各事業所に派遣する取り組みも新たにスタートしています。事業所ごとに社員全員を集めて講師がひとりひとりに教えることができれば理想ですが、それは難しいので、各事業所のキーマンとなる人に講師が教えて、そのキーマンを介して各事業所のスタッフひとりひとりに技術を伝え、技術者の裾野をひろげていこうと取り組んでいます。マニュアル重視の世の中ですが、私たちが携わる水処理の業界はやっぱり“人”で、経験則が大事になる場面が多くあります。そこで培った経験や技術を、机上ではなく “人”にコーチングして伝えていく。技術の継承は結局、それが一番手っ取り早いんですよね。そういう意味でいうと、私は「覚えなさい」と言ったことはなくて、いつも「興味を持ちなさい」と言っています。興味を持ったら、人って調べますよね。それでもわからなかったら先輩や上司に聞く……。もちろん、こちらからも技術を教えるんですけども、それだけでなく自分からも興味を持って調べたり先輩や上司に聞きに行ったりできるような環境をつくっていきたいと思っています。

—菊池班長の仕事に取り組む姿勢はいかがですか?
藤永部長)非常にまじめで責任感が強いですね。その表れとして、菊池さんは誰よりも早く出社して、担当業務の準備も事前にきちんとできています。
菊池班長)私はみなさんより作業の要領が悪いので、早く出社して自分なりに今日の作業をまとめて、準備をしておこうというだけなんですけど(笑)
—菊池班長の強みは?
藤永部長)いろいろなことに興味を持って仕事をしているところですね。「あの仕事やりたいです。覚えたいです」と私もしょっちゅう言われているので(笑) やっぱり人って興味を持っていると、技術の習得も、仕事を覚えるのも早いです。でも仕事の面白いところは、技術を習得したらそれで終わりではなくて、そこからさらにもっと深く理解したいと思うようになることで、彼女も自分からよく質問しに来ます。それに加えて、彼女は自分が覚えたことを次の子たちに教えていってくれる。それが自然とできているところが強みだと思います。それと最後にもうひとつ、上司に対しても間違っていると思うことがあれば、間違っていると報告できるところも菊池さんの強みですね。
—菊池班長の今後に期待することは?
藤永部長)まずは主任、さらに課長……。女性の管理職をめざして、ぜひがんばっていってほしいですね。
菊池班長)はい、がんばります(笑)
藤永部長)菊池さんには女性の管理職をめざしてほしいと期待しているので、PEKの仕事とはまったく畑違いの外部(北上雇用対策協議会)が実施するリーダー向けのマネジメント講習にも参加してもらっています。内部の講習だけだとPEKしか見えなくなる。でも外に出て、いろいろな職種の方と情報交換することで、職種は違うけど共通する部分や、それぞれの問題点の取り組み方を知ることで気づけることも多くあると思います。実際、私が駆け出しのときも上司が外部の講習によく参加させてくれて、そのとき学んだことが今でも私の財産になっています。私たちの仕事は女性も活躍できる仕事なので、ぜひそうした講習も活かして女性の管理職をめざしてほしいですね。
*最後までお読みいただきありがとうございました。
