なりわい事例集

vol.11 内田工事株式会社

1975年の設立以来、高度な専門知識と施工技術をバックボーンにした設備工事業を基盤に発展。自社工場による精密な配管加工・プレハブ加工を強みとし、自慢の機動力でお客さまの多様なニーズに柔軟に応える職人集団です。https://uchidakouji.biz
所在地:岩手県北上市孫屋敷13番11号

多様な人材と共に成長する職場

— 外国人技能実習生がもたらす職場の活性化 —

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アウン ケン チョウさん(28)

勤続2年/配管工/
ミャンマー出身

日本で働きたいと思った理由は何ですか?

新型コロナウィルスが発生したり2021年にはクーデターも起きたりして、ミャンマーでは働けないと思って日本に来ました。日本はミャンマーに比べて給料が高いですし、技術力も高いので、働いてミャンマーの家族に仕送りしながら、自分も学ぶことができると思いました。ミャンマーではガス工事の仕事を3年ほどしていました。今後にも生かせると思ったので設備工事の仕事を選びました。

内田工事株式会社で働くことになって最初の印象は?

会社に初めて来たとき、みなさんがあたたかく迎えてくれて、いろいろお世話していただきました。だから、いい会社に来たと思ってうれしかったです。

仕事をしていて大変なことは?

今は配管と溶接の仕事をしています。ミャンマーではガス工事の仕事をしていたので、配管のことは全然わかりませんし、日本語もわからなかったので慣れるまで大変でした。日本に来る前にミャンマーで5ヵ月間、毎日日本語の勉強をしていましたが、それでも最初はわからなくて日本語は難しいです(笑)

☆週イチで北上高等職業訓練校の配管科(2年制)に通い、配管の技術を学ぶアウンさん。

現在はもう慣れましたか?

はい。仕事もイチから教えてもらって少しずつできるようになっています。特に溶接が面白くて、アーク溶接とかロボット溶接とか、いろいろな経験ができて面白いです。

仕事をするうえで大切にしていることは?

安全第一で仕事をすることです。

仕事のやりがいは?

良い経験をさせてもらえて、自分で働いた給料でミャンマーの家族も支えることができることです。

内田工事株式会社で働いていて良かった点は?

会社のみなさんがやさしくて、いろいろなことも教えていただいていて、職業訓練校にも通って学ばせてもらっているので、それが一番良い点だと思います。楽しく働けています。

☆北上高等職業訓練校の様子。アウンさんは現在「技能検定 2級」の資格取得に向けて、日本語で書かれた図面をもとに勉強中。

2024年4月から北上高等職業訓練校に週イチで通い勉強されていますが、どんなことを学んでいますか?

配管のことを学んでいます。配管の経験がなかったので、学校でいろいろなことを学べて、わかるようになってきたので面白いです。今は3月に行われる技能検定2級の試験に向けて勉強しています。

自信はありますか?

自信はあります。ちゃんと練習したので(笑)

ミャンマー人の方がもう1人、いっしょに勉強されているんですよね。

いっしょに教え合ったりしながら勉強できるので楽しいです。

日本とミャンマーの違いで苦労したのは?

言葉と季節です。日本語は最初わからなくて苦労しました。あと、季節は冬が寒いことです(笑) それに雪も初めて見たときはうれしかったけど、今は雪が降ると自転車に乗れないので困ります。雪はもういらないです(笑)

文化の違いなどで苦労は?

ミャンマーは仏教の国ですし、文化も似ている感じがして、それで困ったことはありません。

北上市の好きなところは?

展勝地の桜です。ピンク色の景色はミャンマーでも見たことがなかったので、一年に一度だけですけど、キレイだと思います。ミャンマーには桜がないので、彼女にも写真を送りました。うらやましがっていました(笑)

休日の過ごし方は?

日本語の勉強をしたり、家族に電話したり、買い物したりしています。

ご家族は何人いらっしゃいますか?

お父さんお母さんと兄がひとり、弟が2人、妹が1人、みんなで7人です。

☆配管や溶接以外の仕事も「経験になる」と一生懸命に取り組むアウンさん。

ミャンマーの家族は、日本での暮らしについて何かおっしゃっていますか?

ミャンマーに彼女がいますが、日本に来たいと言っていました。でも、まずは勉強に集中したいので、我慢してもらっています(笑)

今後の目標は?

技能実習生なので期間は3年ですが、それが終わった後も日本で働き続けたいです。できれば、もっともっと技術を学びたいので、日本の専門学校を卒業したいです。

上司の

      わたなべ あらた

渡邊 新副工場長さんにも
お話聞きました!

アウンさんの仕事に対する姿勢、取り組み方はいかがですか?

とてもまじめですし、ひとつのことに対して一生懸命取り組んでくれます。しかも、自分なりに工夫して、昨日より今日みたいな感じで作業のスピードもあがっていたりするので、努力している様子も伝わってきます。そこが素晴らしいと思います。

アウンさんの強み=良さはどんなところですか?

外国人技能実習生として配管と溶接を学びながら働いてもらっていますが、配管については昨年(2024年)4月から週イチで職訓校(北上高等職業訓練校)に通って2年間学べる環境も整えています。設備の仕事で外国人技能実習生が入れる現場がないときは別の仕事をしてもらう場合もあるのですが、そういう仕事も一生懸命に取り組んでくれます。配管や溶接以外もいろいろな経験を積むなかで学ぼうという姿勢があって、その一生懸命さと前向きさがアウン君の強みだと思います。それに仕事によってアウン君に教える人が変わったとしても、それぞれの人に合わせてきちんと“聞く耳”を持って仕事をこなしているので、そういう部分も素晴らしいと思います。

アウンさんはじめ2人の外国人技能実習生を北上高等職業訓練校に通わせています。その想いは?

日本人や外国人に関係なく、これからの会社はどんな職種であれ人材育成が大切になってくると思っています。アウン君とミン君についても、いずれはミャンマーに帰ると思うのですが、きちんと手に職をつけて母国に帰ったときは配管や溶接のトップランナーとして活躍してほしいと思っています。でも技能実習生としての3年間で、その技術を身につけるのは不可能なので、弊社の代表も2人には「10年は日本でがんばってほしい。そうすればしっかりとした技術が身につくし、母国に帰っても先陣を切って活躍できる」という話を彼らにはしています。

県外の現場に行くと、アウン君のような年齢の外国人の方が職長として活躍している様子もよく見かけます。アウン君とミン君も職長として活躍できる可能性は十分あると思うので、ぜひそうなって欲しいし、そうなれるように会社としても育てていきたいと思っています。間違いなく2人の成長が会社の成長につながると思っています。アウン君とミン君の後輩として、弊社にはベトナムから来た外国人技能実習生が2名いるのですが、彼らのお手本としてもがんばってもらいたいですね。

☆北上高等職業訓練校の様子

アウンさんも北上高等職業訓練校で学べて楽しいとおっしゃっていました。

アウン君もミン君も一生懸命学ぼうという姿勢が素晴らしいですし、日本語がしゃべれるし、字も読めるので、職訓校での勉強も楽しいのではないでしょうか。この前、職訓校の先生と話す機会があって、外国人の方が通うのも初めてだそうですが、「アウン君とミン君はとても優秀だ」とお褒めの言葉をいただきました(笑) 先生も2人に教えるのを楽しみにしているみたいでした。

外国人の方と働くうえで配慮している点は?

身の回りのものは揃えてあげたり……、例えば冬場は暖房のため灯油が欠かせないので我々社員がアパートに運んだりして、生活に不便がないように日頃から気を配って声掛けなどもしています。言葉の面では、アウン君もミン君もしゃべったり書いたりもできるし、仕事の重要度やものをつくる精度まで2人にはきちんと伝わると実感しているので、その部分は特別な配慮はしていません。

外国人の方と一緒に働くことで周りの社員のみなさんに変化は?

和気あいあいとして、空気は良くなったと思いますね。社員のなかには年配の方もいますし、僕ら40代も多いので、「孫や息子」みたいな感じで職場の雰囲気は確実に明るくなっています(笑) それに話すと冗談も通じるので、会話もしぜんと増えている感じです(笑)

*最後までお読みいただきありがとうございました。

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