vol.9 TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社 北上工場

磁性製品で世界をリードする総合電子部品メーカー「TDK」のグループ会社として2001年に操業。2024年4月には4階建ての新棟も稼働し、自動車に特化した高信頼の電子部品「積層セラミックコンデンサ」を世界に供給しています。
https://www.tdk.com/ja/tdk_electronics_factories/index.html
所在地:岩手県北上市和賀町後藤2地割106番地163
障がい者の方も現場の貴重な戦力
— 環境が整えばだれでも活躍できる —
- #機械に関わる仕事がしたい
- #やりがいのある仕事
- #安心して働ける環境
- #戦力としての障がい者雇用
- #障がい者のソフトボールチーム
- #バリアフリーの部屋(寮)
- #障がい者雇用推進員
- #障がい者の定着
えんどう りゅうと
遠藤 瑠人さん(18)
勤続1年/
製造業務(アシスタント)


なりた つばさ
成田 翼さん(19)
勤続1年/
製造業務(アシスタント)
—TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社で働きたいと思った理由は何ですか。
遠藤さん)高校時代にこの会社で実習をさせてもらったのがきっかけです。僕は機械を分解したりするのが好きでものづくりをやりたかったのと、この会社では他の会社と比べて働く時間が長かったので働き甲斐があると思って選びました。今は製造ラインに入って、基板を真空密封するWIPという工程の補助の仕事をしています。
成田さん)私も高校時代にこの会社で実習を2回ほどやらせてもらい、先輩たちのやさしさや働きやすさを体験してここで働きたいと思いました。私も製造ラインに入って、湿式バレルというチップを研磨する工程の補助の仕事をしています。
—勤務時間と勤務体系は?
遠藤さん)勤務時間は朝8時30分から夕方5時までで、日勤の正社員として働いています。
成田さん)私も同じです。
—働いてみてどうでしたか。
遠藤さん)実習のときにいろいろな作業を経験したなかで、僕は機械に関われる仕事がしたいと思いました。今は自分がやりたいと思っていた機械に関わる仕事を最初から最後まで任されているのでやりがいがあります。それに職場の人たちもやさしいので、とても働き甲斐があります。
成田さん)私も実習のときにいろいろな作業を経験して、今の仕事は自分に合っている作業なのでやりがいがあります。私の仕事は湿式バレルを研磨するために必要な石の分別と、先輩たちが使用する石の補充などです。その他にも空いている時間は部署全体の掃除もしています。自分たちが働く場所をキレイに保つように心掛けていますが、「いつもキレイだ」と褒められたりするので、それもやりがいになっています。

—仕事をするうえで大切にしていることは?
遠藤さん)お客さまが使うものなので、丁寧に仕事をすることを心掛けています。
成田さん)安全に仕事できるように気を配ることも大切だと思っていて、他の方の作業の邪魔にならないように、掃除などの道具を置く位置にも気を配って作業しています。
—職場の雰囲気はどうですか?
遠藤さん)明るい雰囲気で、先輩たちともコミュニケーションを取りながら働けています。
成田さん)みなさん仕事をするときは集中していますが、ときどき話す機会もあって、私にも話しかけてくれたりするので、とてもいい職場だと思います。
—障がいをお持ちということで、働く前に不安はなかったですか?
成田さん)働く前に2~3週間の実習があって、不安や悩みなどは会社の人たちと話し合ってそこで解決できていたので、入社するときに不安はなかったです。みなさん、私を社員のひとりとしてふつうに接してくれるので働きやすいです。
遠藤さん)僕も同じです。みなさん他の社員と同じようにふつうに接してくれるので働きやすいです。

—TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社で働いていて良かった点は?
遠藤さん)僕は機械が好きなので、それを使ってものづくりができる点と、北上駅から会社の送迎バスで通えるのも便利だと思います。
成田さん)他の人と同じように仕事ができて、先輩たちに褒められるのもうれしいですし、そうして働いたお金を自分の好きなことにも使えるので、ここで働いていて良かったと思います。あと、私は電車を利用していて北上駅から送迎バスに乗って会社に通勤しているのですが、強風や大雨で電車が遅延になって送迎バスに乗れなくなったときが何度かありました。そのときも会社に連絡したら先輩が迎えに来てくれて、それも助かりました。
—自分で働いたお金は、どんなことに使いますか?
成田さん)基本的には貯めるんですけど、親に生活費として渡したり、余裕があればゲームを買ったりしています。
遠藤さん)僕は障がい者のソフトボールチームにも入っているので、グローブなど道具を買ったりしています。
—今後の目標は?
遠藤さん)僕はお金を貯めて自分でクルマを買うことができました。ちょっと高かったですけど(笑)これからもしっかり働いてお金を貯めて、ほしいものを買うことです。
成田さん)私はひとり暮らしがしたいので、そのためにこれからもしっかりお金を貯めていきたいです。それに、これからも職場をキレイにし続けていきたいです。


—お2人の仕事に対する姿勢、取り組み方はいかがですか?
八重樫さん)遠藤さんは与えられた仕事をいつも丁寧に行うので周りからの信頼も厚いですし、笑顔がすごく印象的で、職場みんなの癒し系です。
佐藤さん)成田さんは責任感が強い方ですね。「自分がやらなければ」という使命感にすごく燃えていて、自分たちが働く職場全体を見て「キレイにした方がいいな」と思ったら自ら率先して掃除をされていますし、他の人が見過ごしてしまうようなことにもいち早く気づいて周りの人が仕事しやすいように現場を整えたりしてくれるので、他の人たちもすごく助けられています。
—お2人の強み=良さはどんなところですか?
佐藤さん)成田さんは「責任感」と同時に「面倒見」もよくて、成田さんの出身校の生徒が何回か実習に来てくださったときも、自分の後輩だからということで私たち以上に後輩たちの面倒を見てくれて私たちも非常に助かりました。それにすごく親孝行もされていて、家族思いなところも成田さんの良さだと思います。
八重樫さん)遠藤さんは職場の癒し担当という話を先ほどしましたけど、笑顔が印象的で性格も素直なのでみんなに愛されるマスコット的なキャラクター性が遠藤さんの強みだと思います。遠藤さんは通勤に送迎バスを利用されているのですが、それに乗り遅れてタクシーで出社されたときがありました。そのときドライバーさんが運賃をまけてくれたそうです。ドライバーさんも遠藤さんの笑顔と素直で一生懸命なところに癒されたんじゃないかとみんなで話していました(笑) それに遠藤さんは障がい者のソフトボールチームに所属していて昨年全国大会に出場されたのですが、現場の人全員はもちろん人事の私たちにもお土産を買ってきてくれたんです。そういうやさしさも遠藤さんの魅力だと思います。
—現在TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社で障がい者の方は何名働かれていますか?
佐藤さん)北上工場では、18名の方が働いています。身体障がいの方が5名、知的障がいの方が4名、精神障がいの方が9名です。製造と製品の検査を行う品質保証、機械設備の保全を行う生産技術、人事総務などで働いています。
—「障がい者の方を雇用しても定着しない」と悩む企業も多いとのこと。TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社ではどのように取り組まれていますか。
八重樫さん)私たちは障がい者の方も現場の貴重な戦力だと考えていて、性格や適性に合わせて配属先を決め、責任を持って働ける環境を整えることが重要だと考えています。そのために入社前には実習を行いさまざまな仕事を体験していただいて、ひとりひとりに合った配属先で働けるように配慮しています。遠藤さんや成田さんはもちろん他の16名の障がい者の方たちも与えられた仕事に責任感を持って働いていただいているので、本人たちが責任感を持って働ける環境を整えることが定着につながるひとつの要因だと実感しています。
また、入社後も障がい者のみなさんが働くうえで悩みごとを抱え込まないように定期的に面談を行い、悩み事があったらそれを早めにクリアして働きやすい環境を整えることを心掛けています。私たち北上工場でつくっているのは自動車部品メーカーさんや自動車メーカーさんに納品する非常に重要な電子部品です。障がい者のみなさんもその担い手のひとりとして貴重な人材となっていますので、これからもますます活躍していただいて、ボーナスもいっぱいもらって(笑)、それぞれの目標を叶えていっていただきたいと思っています。

佐藤さん)障がい者雇用については会社全体で取り組んでいます。そのひとつとして各現場に「障がい者雇用推進員」を配置していて、障がい者のみなさんが現場で困りごとがあったらすぐ「障がい者雇用推進員」に相談できるように配慮しています。また、「障がい者雇用推進員」は障がい者のみなさんが働く様子にも気を配っていて、働く環境に問題がないかを日頃からチェックして私たち人事総務とも情報共有する仕組みも整えています。
—障がい者の方もいっしょに働くことで、社内の変化や働きやすい職場環境づくりにつながるなどの気づきはありますか?
八重樫さん)障がいのある方たちに対しても分け隔てなく接して「いっしょにがんばろう」という雰囲気が生まれている点が大きな変化ですね。「障がい者雇用推進員」が各現場に配属されたことによって、現場で働く人たちの障がい者に対する理解も高まりましたし、周りの協力の輪もひろがってそれが障がい者の方の定着にもつながっていると思います。
—障がい者雇用に対する今後の取り組みは?
佐藤さん)北上工場も2024年4月に新棟が稼働して、今後もたくさんの方を採用していく計画が進んでいますし、もちろん障がいをお持ちの方の採用も継続して行っていきます。北上工場では2024年10月に村崎野にフィットネスジムやレストランを併設した社員寮が完成しましたが、障がい者の方向けのバリアフリーの部屋も2部屋あります。さまざまな障がいを持った方が、それぞれの能力や適性に合わせて暮らし働ける環境を整備して、今後の採用と定着に結び付けていきたいと考えています。
*最後までお読みいただきありがとうございました。
