vol.12 ハイプラ化成株式会社

1979年の設立以来、自動車用内外装パネルから遊具まで多様なFRP(強化プラスチック)製品を手づくりするものづくり集団です。宮城県にある関連会社と連携しながら、高品質なERP製品の設計・開発から試作・量産まで、お客さまの多様なニーズにトータルでお応えしています。
https://www.haipura.co.jp
所在地:岩手県北上市村崎野 8 地割 92 番地 5
言葉の壁を超える“つなぐ力”
— コミュニケーションで築く信頼関係 —
- #FRP(強化プラスチック)製品
- #女性の外国人技能実習生
- #明るくなった職場の雰囲気
- #一人ひとりに合わせて仲良くなる
- #日本語も教えていこう
- #日本語の習得
- #FRP成形技能士1級
さとう わかな
佐藤 若菜さん(29)
勤続5年/成形・型整備作業/

—ハイプラ化成株式会社で働きたいと思った理由は何ですか?
若菜さん)最初は派遣社員として入ったのですが、ものづくりに興味があったのと、家から会社が近かったのもあって働いてみたいと思いました。
上司の
てるい ともき
照井 智毅課長さんにも
一緒にお話聞きました!

—実際に働いてみてどうですか?
若菜さん)最初は軽作業から覚えて、だんだん本格的な仕事もやるようになったのですが、自分は細かい作業が好きで、この会社ではそうした作業に加えて、いろいろなものをつくれるので、「社員にならないか」と誘われたときはうれしかったです。
照井課長)若菜さんが担当しているのは「型から製品を抜く」という作業で、技術のいる仕事です。また、我々の仕事は手作業で成形用の型に材料を積層させて、さまざまなFRP(強化プラスチック)製品をつくっていくのですが、その基となる型の整備も大事な作業です。そこで手を抜いてしまうと製品全部に影響が出てしまうので、すごく大事な部分を若菜さんには担当してもらっています。
—外国人の方も活躍されていますが、一緒に働くうえで苦労したことなどはありますか?
若菜さん)最初は言葉もわからなかったので苦労しましたが、ゆっくりでもいいから「日本語も教えていこう」と一緒に働いていくうちに仲良くなって今は楽しく働けています。
照井課長)弊社ではベトナムから来た女性4人が外国人技能実習生として働いてくれているのですが、日本語の習得には彼女たちも苦労していて、会社としても彼女たちとのコミュニケーションには苦労していました。そうした中で若菜さんはベトナムの子たちとも積極的にコミュニケーションを取ってくれています。現在では彼女たちも若菜さんを頼りにして仕事の悩みはもちろん女性特有の悩みなども相談していて、会社への要望も若菜さんを通して教えてもらえるので、以前よりも細かく対応ができるようになりました。

若菜さん)外国人も日本人も一人ひとり性格が違うので、「外国人だから」という対応ではなく、一人ひとりに合わせて、その人と仲良くなろうとするのがいいのかなと思います。
—今後の目標は?
若菜さん)今、楽しく働けているので特にないです。
照井課長)何か資格を取ってください。もちろん会社でもバックアップするし、そうすれば給料もあがるんだから(笑)

グエン ティ ハーさん(37)
勤続2年/成形作業/
ベトナム出身
—日本で働きたいと思った理由は何ですか?
ハーさん)お金を稼いで、家族に仕送りするためです。
照井課長)給料のほとんどを仕送りしているみたいです。家族をラクさせたいと思って働いていますね。
—ハイプラ化成株式会社で働いてみた感想は?
ハーさん)仕事は大変じゃないです。でも、私は日本語が上手じゃないので、日本人の人と話すのがちょっと大変(笑) みなさんと話していて、私はちょっとわかる。でも、上手に話せない(笑)
照井課長)そうだね(笑) 例えば仕事をしていて「こんな風にしたらいいんじゃない?」とこちらから意見を言ったときも、恐らく彼女はこちらが言っている意味はわかっていても、それに対して自分の意見を言えないんですよね。「でも私はこう思う」という意見があっても、日本語できちんと伝えられないので……。そんなときに間に入ってくれるのが若菜さんで、彼女たちの意見も一生懸命伝えようとしてくれるので助かっています。
—仕事はどうですか?
ハーさん)仕事は楽しい(笑) 2年働いて、もっと働きたいです。
照井課長)外国人技能実習生は通常3年で終わりなんですけども、彼女も「もっとここで働きたい」と言ってくれているので、会社としても4年目以降も働いてもらえるように動いています。もちろんそうなったら、給料もアップして働いてもらえるようにしようと考えています。
—給料がアップしたら何に使いますか?
ハーさん)家族の仕送りに使います。
—仕事するうえで大切にしていることは?
ハーさん)キレイに仕事することです。
照井課長)作業はすべて人の手で行うので、表面だけでなく裏面までキレイに仕事しようと意識しないと人によって仕上がりにも差がでます。そういうのはハーさんもわかっているので、「キレイに」というのは本人も意識してやってくれています。
—日本での暮らしはどうですか?
ハーさん)日本のお菓子、おいしい(笑) あと、冬が大変。寒いです(笑)
若菜さん)雪が降ると自転車も乗れなくなるもんね。
ハーさん)はい。
照井課長)ベトナムは1年中暑いですからね。雪も降らないし。日本は四季があって、冬は寒いし雪も降るので自転車で何回も転んだりしているんだよね。

ハーさん)はい。最初、雪はキレイだった。だけど、もういらない(笑) あと、日本の料理が好きです。
若菜さん)ベトナム料理、あんまり食べないもんね。エビのアレルギー持ちだし。
ハーさん)はい。日本のスーパーに行くのも楽しい(笑)
—ベトナムの他の3人の方はいかがですか?
ハーさん)他の3人も「楽しい」と言っています。日本人、やさしい(笑)
照井課長)特に「若菜が」でしょ(笑)
ハーさん)はい(笑)
—ハーさんは休みの日も日本語の勉強をされているそうですが、やりがいがありますね。
ハーさん)はい。勉強、もっとがんばります。でも、日本語、難しい(笑)
—若菜さんとハーさんの仕事に対する姿勢、取り組み方はいかがですか?
照井課長)2人とも積極的で、いろいろなことを指示しても嫌がらずに何でも前向きに取り組んでくれます。そういう姿勢の人は、例え失敗しても経験したことが次につながるので、今後の成長が楽しみですね。

—現在、現場では女性3名、外国人技能実習生の方も女性4名と女性が7名に大幅に増え、活躍されていますが、女性が増えている理由は何だと思われますか?
若菜さん)この会社は女性が増えているといっても、まだまだ男性が多いですが、職場の雰囲気も話しやすいので、意見も自由に言えます。そういう部分で女性も働きやすく感じて、ものづくりが好きな女性は定着するのだと思います。
—女性が増えたことで職場に変化はありますか?
照井課長)職場の雰囲気が明るくなったというか、やわらかくなったというか、それがまず大きな変化ですね。男だけだとぶつかるようなことでも、女性が入ってくることによって雰囲気もやわらかくなるし、いろいろな意見も言いやすくなって風通しもよくなるというか、働きやすくなっているように感じます。女性は細かいところにも気を配ってくれるように感じていて、手先も器用ですし、そういうのが製品にも出ているように感じますね。例えばハーさんも2年間経験を積んで周りが見えているので、他の人がやっていることに対して「ここやっていない。あそこやっていない」と誰にでも指摘できるようになっているし、他の人に指摘されたら腹が立つけど、ハーさんに言われるとみんな素直に受け入れるようなところがあるので、そういう面でも雰囲気がやわらかくなっているように感じます。
—お2人の今後に期待することは?
照井課長)若菜さんは資格取得ですね(笑) この仕事のすべてにつながる「FRP成形技能士1級」という資格があるのですが、その資格が取れると仕事がさらに面白くなってくると思うので、これは若菜さんに限らず、みんなに取ってほしい資格です。ハーさんは外国人技能実習生の3年の期間を終えても「働きたい」と言ってくれているので、今後は今やっている仕事以外のことにもチャレンジしてもらいたいと思っています。

☆ ハイプラ化成ではさまざまな分野のFRP製品を製造。
—ハイプラ化成株式会社の魅力はどんなところですか?
若菜さん)自分が得意な作業、不得意な作業がすぐわかるので、不得意な作業は周りに聞いたりしながら、自分なりのやり方で工夫して技術を磨いていくことで成長を実感できるところです。
照井課長)若菜さんは仕事が速いんですよ。「こうすれば作業が速くなる」というのを考えながら、自分で工夫して作業しているのが周りで見ていてもよくわかります。そこが素晴らしいのですが、ただ、ときどき作業が粗くなる(笑)
—ハイプラ化成株式会社の強みはどんなところですか?
若菜さん)現場の作業では前工程と後工程(仕上げ)というのがあって、自分は前工程を担当しているのですが、後工程からもアドバイスをもらったりして意見交換しながら作業が行えるので、日々作業を改善しながら品質を高めていけるところだと思います。
照井課長)弊社は宮城県にも関連会社があって、お互いが連携することで設計・開発・デザインから試作・量産まで自社で行える環境が整っています。そうしたメリットを活かして、現在は自社オリジナルのFRP製品の開発を進めています。もともと自動車関連の内外装パネルを中心に、さまざまな分野の製品をつくってきた経験と実績があるので、そうしたノウハウも活かして新しいことにも自社でチャレンジできるところが弊社の強みだと思います。
*最後までお読みいただきありがとうございました。
