vol.14 グループホームおおきな木

いろいろな世代が集う、地域にひらかれたグループホームをめざして2019年に開設。北上市認可の小規模保育園「ちいさな木」(対象:0~2歳児)も併設し、「高齢者と子どもがお互いを必要とする場、昔の大家族のような大きな家づくり」をコンセプトに事業を展開しています。
https://connect-gr.net
所在地:岩手県北上市村崎野20地割64番地3
子育て中のスキルアップも支える職場
— 自分が好きで選んだ介護の仕事だから —
- #「おおきな木」と「ちいさな木」
- #介護の仕事と育児
- #子育て中もスキルアップ
- #介護福祉士
- #学生指導
- #ケアマネジャー
- #施設全体で子育てを応援するような環境

かまだ かなこ
鎌田 佳奈子さん(35)
勤続6年/介護主任/
お子さん2人(2歳、7歳)
—「グループホームおおきな木」で働きたいと思った理由は何ですか?
代表から「介護と保育が一緒の場所にある施設をつくる」という話を聞いて「そういう環境で働けたら最高」と思ったのがきっかけです。
私はもともとおばあちゃん子だったのと、母が介護の仕事をしていて、その姿が楽しそうに見えたので介護士になりました。ただ、前の職場がすごく忙しくて(笑) そんなとき代表に声を掛けていただいて、今は入居者さん一人ひとりに合ったケアができていると思いますし、忙しいなかにも入居者さんと1対1でのんびりお話できる時間も取れるので、楽しく働けています。
—勤務体系を教えてください。
平日は8:30~17:30で、週末に夜勤の仕事をしています。第一子のときは併設の保育園「ちいさな木」を利用していたので9:00~18:00の勤務時間だったのですが、第二子は花巻市の保育園に預けているので、時間を30分早めていただいて現在の勤務時間になっています。第二子も「ちいさな木」に預けられたらと思ったのですが人気が高いんですよ。申し込んだんですけど、すごく激戦でした(笑)
—現在は2人のお子さんを育てながら働いていらっしゃるそうですが、仕事と育児の両立はいかがですか?
仕事で疲れたら子どもたちと戯れて、育児に疲れたらここで入居者さんたちと触れ合うことで自分自身もリフレッシュできるので、程よく、いい感じで仕事ができています。

—併設の保育園「ちいさな木」を利用されていたときはいかがでしたか?
第一子だったので私もすごく子育てに不安だったのですが、「おおきな木」と「ちいさな木」はスロープでつながっていて園庭で遊んでいる様子も仕事しながら見えますし、保育園の先生からも気軽にお話が聞けるので、私も安心して仕事ができました。周りの人にも、すごくうらやましがられました(笑)
第一子だったので私もすごく子育てに不安だったのですが、「おおきな木」と「ちいさな木」はスロープでつながっていて園庭で遊んでいる様子も仕事しながら見えますし、保育園の先生からも気軽にお話が聞けるので、私も安心して仕事ができました。周りの人にも、すごくうらやましがられました(笑)

☆「おおきな木」から園庭が見え、園児たちが遊ぶ姿も
—その他に子育てしながら働くうえで、「おおきな木」で良かった点はありますか?
研修などへの参加も応援してくれるところです。やっぱり自分が好きだから選んだ介護の仕事なので、子育て中でもどんどんスキルアップしていきたいですし、そういう意味では今も自分で学べていると思うので、自分なりに成長できる良い職場だと思います。
副施設長
かわむら ゆうだい
川村 祐大さんにも一緒に
お話聞きました!

—今後の目標を教えてください。
今は介護福祉士と学生指導の資格を持っているのですが、次はケアマネジャーの資格を取りたいと思っています。
川村副施設長)専門学校の学生さんが介護の現場で学びたいということで「おおきな木」にも来てくださるんですよ。鎌田さんは「学生指導」に関する研修にも参加してしっかり学んできてくれたので、専門学校の学生さんが来られたときは、鎌田さんに指導していただいています。
—学生を指導するとき大切にしていることは?
働いている私たちには当たり前のことでも、学生さんたちにはわからないことが多いので、難しくないようにわかりやすく、かみ砕いて教えるようにしています。若い方が介護の仕事をめざしてくれるのは私もうれしいので、少しでも多く介護の仕事の魅力が伝わればと思って取り組んでいます。
—鎌田さんの仕事に対する姿勢、取り組み方はいかがですか?
仕事が正確で丁寧で、ユーモアが満載です(笑)介護主任はすごく忙しいポジションなんですけど、どんなに忙しくても楽しい企画を考えて実行していて、入居者さんの笑顔を引き出すのがすごくうまいといつも感心しています。
—好評だった企画はなんですか?
ハロウィンの時季にとんでもなく大きいカボチャを持ってきたんですよ。入居者さんもビックリしていて(笑)あとは冬に入居者さんと一緒に干し柿をつくったり(笑) いつも季節が感じられるように工夫して、入居者さんと一緒に楽しめる企画を考えてくれます。鎌田さんは「おおきな木」のインスタ番長で、そういう写真をたくさんインスタにあげてくれているので、ぜひ見てみてください(笑)

☆入居者さんもビックリした大きなカボチャは、鎌田さんの自宅の畑で採れたもの。
—鎌田さんの強み=良さはどんなところですか?
視野がとても広いんですよ。いつも全体がよく見渡せていて……。実は鎌田さんとは前の職場も同じで、15年くらい一緒に介護の仕事をしています。私の方が3つ上で、鎌田さんが学生のときの実習もお世話したのですが、今では私の方が相談にのってもらったりして本当に頼もしいです(笑)後輩の面倒見もすごくよくて、慕われているなと思います。
—鎌田さんの今後に期待することは?
介護士の仕事はもちろんですが、子育ても今しかできないことだと思うので子育ても楽しみながら、仕事とうまく両立してこれからもがんばってもらいたいと思いますし、「おおきな木」としても応援していきたいと思います。研修などについても、これからもどんどん参加していただいて、外に出ていろいろな施設の方と交流を深めることによって、いろいろな気づきや学びがあるので、ぜひ自分の成長につなげていってほしいと思います。
—開所から6年、「おおきな木」で働きながら保育園「ちいさな木」を利用された方はいますか?
3名です。対象が0~2歳児となっていて年齢制限がありますが、鎌田さんも話していた通り、「おおきな木」と「ちいさな木」は隣り合っていて園庭で遊んでいる様子も職場から見られたり、雨の日は園児さんが「おおきな木」に遊びに来たりして交流もあるので、
成長を間近で見られるのは親としてもうれしいようです。他のスタッフもその子のことはよく知っているので、「ちいさな木」を巣立った後もたまに職場にその子を連れてきてくれるのですが、「大きくなったなあ」という感じで周りのスタッフもその子の成長を見るのが楽しみでもあります(笑)

—子育てや介護しながら働く人に対して 配慮している取り組みなどあれば教えてください。
スタッフは子育て世代が多いので、先ほど鎌田さんも話していましたが、働く時間の調整だったり、休みを取りやすいようにしたり、お子さんの学校行事にも参加できるようにシフトづくりも配慮したりと柔軟に対応しています。介護についても、以前自宅で介護されていたスタッフがいらっしゃって、そのときもご本人の希望に合わせて勤務体系を見直したりしました。

☆「おおきな木」からの眺め。手を振る保育士さん
—子育て世代が多いそうですが、子育て中の方も活躍できる環境を整えることで変化は?
もともと「高齢者と子どもがお互いを必要とする昔の大家族が暮らす家」というコンセプトがあるので、スタッフのお子さんが小学校の帰りに寄って、宿題とかをしながらお母さんの帰りを待つようなこともありました。私自身も小学生の子どもが2人いるのですが、小さいときは子どもも一緒に通勤して入居者さんと1日交流して過ごしたりして、「また行きたい」と言っています。入居者さんも子どもが来ると表情が明るくなりますし、そういう意味では施設全体で子育てを応援するような環境になっていると思います。
—北上市から認可を受けて4月1日から「ちいさな木」で一時保育預かり事業もスタートしました。
急な通院、ご家族の介護・看護、冠婚葬祭、講座やレッスンへの参加、育児の合間のリフレッシュなど、この日のこの時間帯だけ子どもを預けたいという方に気軽にご利用いただければと思っています。仕事と子育ての両立は大変だと思うので、少しでも地域の方のお役に立てればうれしいです。
—その他にも地元で人気の商品を自販機で販売する「産直 自販機マルシェ」などユニークな取り組みもされていますが、どんな狙いが?
地域の人の交流の場にもなれるような施設にしたいという想いが代表にはあります。自販機の事業と聞くと福祉とは関係ないような気もしますが、でも自販機で販売している商品の中には福祉事業所が手掛ける商品もあって、それを購入することによって福祉事業所の取り組みをしぜんと知る機会にもなっています。「おおきな木」の施設の前には、その自販機の他にとばせ園(福祉事業所)さんの野菜を販売する無人販売所もあって、それらが目的で「おおきな木」に足を運んでくださる地域の方もいらっしゃるので、もっともっと地域の方との交流が生まれる空間に育っていけるように、これからもいろいろな取り組みを行っていきたいと思います。
*最後までお読みいただきありがとうございました。
